出版紹介「戦時の日常」

「戦時の日常」坂本 たね(一女2回生)著 小寺 幸生 編 定価1,890円

坂本たね(旧姓:小寺)さんは、明治33年岐阜県大垣市生まれ
神戸市立女学校卒業後、大正9年、裁判官だった坂本徹章氏と結婚
全国を転任し、昭和57年8月23日に逝去されました、享年82歳。

29歳から81歳迄ほぼ半世紀にわたり、家庭の主婦として、又裁判官の妻としての日々の生活、出来事、当時の世相などを51冊にのぼる日記に綴られていた。

この日記を甥にあたる小寺幸生氏がまとめられたもので、昭和の時代、特にその前半の時期を振り返る意味からも、一読される事をお勧めします。

「戦時の日常」に収録されていない日記の一部

昭和三十七年五月二十日   日曜日   晴

神戸湊川高校開校五十周年記念祝賀会に出席の為急行さつまにて神戸に向かった 十一時半頃神戸駅着
昭和十一年以来初めて母校の昔より立派になっているのを見た
伊沢初代校長先生は九十二才の高齢になって居られたが大変お元気だった 一組は 井川 二組 向井 本田 荒川 中野 三組 品川 高田 丸宮路(江口) 斎藤(前田) 美田 赤木 長谷川 の計十四人が集った 一回生も数名出席しておられたがいづれも随分老人になって一寸思ひ出せない位だった その割にニ回生は若々しい感じがした
祝賀会の余興に日本舞踊 山姥 に小寺流の かずえ師の出演あり 午後四時頃閉会となった

06.02.14

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